体重が増え始めて・・・
急激に体重が増えてきた!
私が太り始めたのは20代の半ば~後半くらいです。
別の記事の「私について」にも書いてありますが社会人になってからの不摂生生活が最大の原因です。
もちろん学生時代の運動を止めたのも大きな理由です。
20代半ば過ぎくらいですかね、「何となくおなかが出てきた・・・」と思ったんですよ。
男性は普段会っている人は何も言わないというか気がつかないのかも知れませんが、たまに会う友人だと
「あれれ? お前太った?」
と平気で言うんですね。仲の良い友達でもちょっとカチンと来ますけど。
そして女性だと(彼女じゃないですよ)言わないんだけれど人によっては何となく視線が私のお腹に向けられるのを感じ始めたんです。
当時(今も?)若い女性は若い男性の容姿を気にするんですかね?
「これは何とかしなくては。結婚も出来なくなってしまう!」
とあせりだしました。
でも友人との飲み会は止められず不摂生の生活は変わりませんでした。
「やせろ!」はもう耳タコ状態
私の身長は166cmで、20歳頃の体重は62kgくらいだったと記憶しています。
つまり標準体重で何も問題なし。しかも学生時代の運動でかなり筋肉が付いていました。
社会に出て運動を急に止めたせいもあると思いますが、体重が増えるのは極めて短時間でした。
20代後半で体重は75kgになり、毎年の健康診断で「やせろ」と耳にタコが出来るほど言われます。
そんなに簡単にやせられるわけないじゃないか! 太っている医者に言われたくないよ!
と心中で叫んでいました。
ある年には健康診断の後に「栄養指導を受けろ」と言われて受けたのですが(時間にして30分程度)、「これは食べるな。」、「この量を減らせ」、「夜○○時以降は一切口にするな。」、「毎日30分は運動やれ!」と教科書に書いてある通りのことばかり言われました。
そんなの出来るわけない!のオンパレードです。
「うるせえよ!」と思いつつ弊害は確実に訪れていました。
段々と不摂生の弊害が忍び寄る・・・
30歳ちょうどの頃には80kgありました。
でもこの年に幸い結婚できたんです。しかも恋愛ですよ。
「人間容姿ではない!」と勝者になった気分でした。
でも浮かれているのも束の間、肥満の弊害が忍び寄ってきます。
細かい文章だと判り難いかもしれないので私が経験した弊害を箇条書きにしてみますね。
(ここの説明は別記事に詳細を書かせて頂きます。別記事が書き終わった時点で以下にリンクも貼る予定です。)
■ 弊害その1: 高血圧
実は28歳くらいの時から医者に「血圧が高い傾向があるので要注意」と言われていました。
不摂生が原因なのは判っていますが両親も高血圧で薬を飲んでいたのでそのせいもあるとは思いました。
30歳で血圧は160/90くらいあったのでこれは非常にヤバイ数字です。
早速医者に行き薬を処方してもらいました。結局血圧の薬は50にもなる今でも飲んでいます。
■ 弊害その2: ズボンのサイズ
なんか半年ごとにズボンのサイズがアップしていくのです。
スラックスはもちろんジーンズもです。やはりお腹に真っ先に脂肪が付きますね。
お店の試着室でいつも真っ青になって、「やばい全然履けない。」となり、また自分のズボンに履き替えて1サイズ(または2サイズ)大きいものを持ってきて再度試着というのが日常になっていました。
なお上着や服に関しては多少きつくなる感じでしたが、前のボタンを止めることが出来なくなることもよくありました。
払わなくても良いズボン代(服代)の出費が多くなっていきます。
それに大きいサイズのズボン(服)は値段がグッと高くなりますね。
■ 弊害その3: 昼猛烈に眠くなる。
35歳過ぎくらいだったと思いますが、夜充分に睡眠をとっても昼に猛烈に眠くなるようになって来ました。
朝はスッと気持ちよく起きられます。夜は7時間以上は寝ています。でも昼眠くなります。
昼食後とか時間には無関係です。おかげで散々会社で注意されて、上司からも呼び出されて面談もされました。
こんなかっこ悪いことありませんよね。でもある上司が「病気の可能性もあるので医者に見てもらえ!」と言ってくれて私もすぐに医者に行きました。
診断結果は「睡眠時無呼吸症候群」というものでした。
つまり肥満やその他の原因によって喉の気道が押しつぶされて狭くなり、脳に酸素行かず「脳が寝ない状態」になるので昼にその反動で眠くなるのです。
この頃はこの病名がまだ認知されておらず医者でも専門医でないと知らない医者も多かったんです。
でも世に急に知られるきっかけになったのが山陽新幹線の停止位置逸脱事故でした。
事故と言っても怪我人などが出たわけではなくて、駅に停車するときに本来の停止位置よりも大分手前で列車が止まってしまい、おかしいと駆けつけた駅員が確認すると運転士が寝ていた(寝かかっていた?)というものでした。
新幹線は駅に停車するときに信号を確認して運転手がボタンを押さないと勝手に止る仕組みがあるそうで、この装置が作動すると実際の停止位置よりも大分手前で止ってしまうそうです。
このときの運転手はかなりの肥満の方だったそうで、入院して検査して無呼吸がわかったそうです。
そして一気に無呼吸の病名が知れ渡り、治療に保険適用などの制度が進んだんですね。
新幹線のようにレールの上で自動的に止る仕組みがあれば良いですが、車や飛行機だったらと思うとぞっとします。
私の検査と治療については個別の記事で詳細を書かせていただきますが、全身麻酔の手術など散々な目にあいました。
なお睡眠時無呼吸症候群で死ぬことはありません。
でもこの病気がきっかけで脳梗塞や心筋梗塞の引き金になることがあるそうです。
だから治療は絶対に必要です。
また個別記事で書きますが、実は無呼吸は肥満の人だけが掛かるわけではなくて、ガリガリに痩せている人も掛かるのです。
正確な統計は忘れましたが、無呼吸の症状がある人で肥満が原因なのは半分くらいだと言われています。
■ 弊害その4: お尻が拭けなくなる
これもお腹の肉(脂肪)が原因です。
幸い私は体重のピーク時(102kg)でも拭けないことはありませんでした。
でも拭く時には、片手でお腹の脂肪を端にグッと寄せて、腰を捻ってなどかなり大騒ぎとなります。
TVの街頭インタビューである人が、「体重が130kg越えたらお尻が拭けなくなり、ダイエットのきっかけになった」と言っていました。
これは個人差は非常に大きいと思いますが、私は「拭ける限界」だったと思います。
しかも家のトイレにはウォシュレットをつけていないので、少しでも丁寧にお尻を拭こうと難儀します。
さっぱりしない時には風呂場でシャワーを浴びますが、トイレの度にシャワーに向かうと子供に「どうしたの?」と言われそうでドキドキしていました。
■ 弊害その5: 便座を壊す
上記のようにお尻を拭く時には工夫が必要です。
どうしても腰を捻ったりおかしな態勢になるので便座の片方だけに荷重がかかり、ある日お尻の下から「メリ!バリ!」という嫌な音が・・・。
そうです便座にひびが入ったのです!
最悪、格好悪い!子供にばれたくない!の一心でひびの部分にボンドを塗ってごまかしましたが、所詮「ごまかし」に過ぎずボンドをつけた部分のひびが拡大し、更に別の部分も割れてしまうという醜態をさらしたのでした。
子供は私の体重のせいだと気がついているのかいないのか、「壊れているよ」しか言いませんでした。
妻も「大丈夫かな?」というくらいでこの時は妻子の愛を強く感じました。
でもこんな便座を使っていたら私はもちろん妻子も怪我をするかもしれませんので新しいものの購入を検討します。
検討も何もその日にホームセンターで買えば良いのですが、技術系出身の私はそれを許さなかったんです。
というのも各社のサイト等を見て、構造的に少しでも強そうなものを選んだのです。
自分の体重のせいで壊しておいて、今更なんですが壊した便座は確かに偏る荷重には弱い構造でした。
だから体重が偏っても壊れにくい構造のものを充分に吟味して購入しました。
交換後は私も荷重をかけないように最大限気をつけているせいもあって1年経ってもビクともしておりません。
でも最悪にかっこ悪かったです・・・。
■ 弊害その6: 体力激減・・・
運動不足が最大の理由ですが、肥満になると体力が落ちます。
もちろん腕の力などはそんなに簡単には落ちませんが、走ったり階段や勾配を登ろうとすると歴然とした体力の低下を感じます。
そりゃそうです。運動不足で筋力が落ちる→不摂生生活で脂肪が多く付いて体重が増える→心臓の能力は変わらないので全身に血液(酸素も)を送る量が痩せている時と変わらない→結果として体力が落ちる、となるわけです。
子供と一緒に走るなんて自殺行為です。というか自殺まで行かずにその場で立ち止ってしまいます。
全く情けないったらありゃしません。
■ 弊害その7: ちょっと動いても心臓がバクバクする
これは上記の「体力激減」にも関係しますが、太っても心臓の能力が変わらないのに心臓は増えた余分の肉(脂肪)の分まで頑張って血液を送ろうとします。
ですからすぐにバクバクいう感じになります。
それどころかたまにですが胸がグッと苦しくなることもあり不安で病院にいきました。
結果は様子見なのですが狭心症に発展する可能性もあるから要注意と言われました。
これはショックでしたね。凄く恐かった。でもすぐに体重を減らすのも無理ですから、とにかく体に無理をかけないように可能な限り静かにを心がけました。
実際の生活では無理なことも多いんですが最大限の注意を払うようになったきっかけです。
以上が弊害についてでした。
別の記事で一つ一つの詳細などをご説明しますね。
更新がスローペースなのはお許し下さい。