ビールを飲んでも太らない??
ビールを飲むと太るの?太らないの?
大変興味深い研究結果が発表されました。
「ビールを飲んでも血糖値が上がらない」というものです。
ビールは血糖値を上げる炭水化物(糖質)がたくさん含まれていると思われてきたからびっくり仰天の話です。
今までは血糖値が急激に上がることによって結果太ると言われてきたと思うし、ビールは太る飲み物の代名詞みたいな印象があったと思います。
でもそれが覆るとしたらすごいことですね。
どうも研究結果を読んでいくと「炭水化物はあるのだが、人間が必要とするものではない」とか・・・。
つまり炭水化物はしっかりと含有されています。
データ的には100mLあたり、炭水化物は3.1gの含有量です。
でもこれは全ての種類の炭水化物の合計値であり、人間が必要とする炭水化物の事を「利用可能炭水化物」というそうです。
そしてこの「利用可能炭水化物」がビールはごく微量という事なのだそうです。
でもなんだかよく分からないですね。
炭水化物には糖質が含まれますが、「利用可能炭水化物」は食物繊維が主だったものとなるそうです。
この食物繊維は人間にとっては利用しにくい炭水化物の含有物であり、これがビールの炭水化物であるという事らしいです。
ビールに含まれている炭水化物は人間にとって利用しにくいものなので、この炭水化物では血糖値が上がらない(上がりにくい)ので太らない(太りにくい)ということになります。
実際の実験でもビールを飲んでも血糖値がグッと上がるという事は無かったそうです。
ビール大好きなおじさんとしてはちょっと一安心です・・・?
ビールを飲むと太ると思うが・・・
おじさんに限らずビールを日ごろから飲んでいると太る、という人は多いと思います。
まあビール腹というのは一時的なものですが、実際に太る飲料であることは間違いないはずです。
では上述の人間にとっては太りにくい炭水化物が入っている飲み物なのになぜ太るのでしょうか?
答えはズバリ「アルコール」にあります。
本サイトの別の記事で何回か書かせて頂いておりますが、アルコールを摂取すると血管を通して脳内にアルコールが侵入して脳が酔っ払った状態になります。
(殆どの化学物質は脳内には入れませんがアルコールは簡単に入ってしまうのです。脳内の血管には血液脳関門という関所があって化学物質が脳内に入るのを防いでいます。)
脳が酔っ払えばどういう事になるか分かりますよね?
酔っぱらっていい気分になる、もちろんそうですが食欲中枢も酔っぱらっておかしくなってしまうのです。
飲んだ後の〆にラーメンとか、よくある話ですね。居酒屋だけで終わるにしても最後におにぎりを注文する人もいますね。
つまり食欲のブレーキが外れてしまうのです。
お腹いっぱいで胃は「もう無理です!」と叫んでいても脳みその食欲中枢は「まだ食べれる!腹減った!」になるんです。
だからビールに限らずアルコールを摂取すると自然と食事量が増えるんです。
もちろんおいしいお酒においしい肴(料理)というのは当然の事であると思いますが、それで済まなくなるんです。
居酒屋を出た後にラーメン屋や牛丼屋に入ったり、コンビニでおにぎりを買って食べたり。でも時刻は午前1時過ぎとか。
深夜にドカ食いすれば太るに決まっています。
普段私たちは理性で「夜遅く食べない」、「食べすぎない」とブレーキをかけて自重していますがアルコールによってこのブレーキが外れるのです。
またアルコールの日常的摂取は(量と個人差あり)肝機能障害になることもありますので、やはり「お酒はほどほどに」という事になりますね。
美味しいビールもその特性を理解して嗜めば何ら問題はないのですから。