有酸素運動と無酸素運動ってけっきょく何?
ダイエットで必要な運動
ダイエットの基本は、「規則正しい生活」、「カロリーや脂質糖質を考えた食事」、「適度な運動」の3点セットが必要です。
「規則正しい生活」はともかく後の2つは多くの人にとってかなり困難と言えると思います。
しかし食事は短期間で大きく痩せる、健康上食事制限を(医師や栄養士の元に)しなければならない、という方を除けば実はそれほど厳しいものでもありません。
緩やかな体重減少で良いのであれば食事は、
●1日のカロリーを計算して食べる(成人男性で2500 cal、女性で2000kcal以内)。
●間食をしない。
●脂質と糖質を意識してメニューを選ぶ。
●夜遅く食べない。
これら4点を守るだけで緩やかながら体重は減少します。
もちろん個人差がありますし、元々細い人には効果は少ないです。
では運動はどうでしょうか?
結論から言いますとアスリートでもない限り、
【運動で痩せるのはほぼ不可能】
です。
大雑把に言って体重を1kg落とすには7000kcalのカロリー消費が必要です。
例えばですがカラオケで1曲歌うと、「絶叫するような激しい曲で1曲で約5~7kcal」、「静かな曲や普通のポップスで約3~4kcal」です。
平均を取って仮に1曲4kcalとすると、
7000/4=1750曲
を連続ぶっ通しで歌えば体重が1㎏落ちます。
出来る人なんか世界中探してもいやしません。
また毎日何kmも走ったり週に数回ジムに通うとかであればそれなりに落ちて行きます。
でも誰でも出来るわけではありませんね。
医者や栄養士たちは「食事制限と、週にこれだけの運動を必ずやってください」と肥満気味の人には判を付いたような指導をすると思います。
でもこれらは教科書通りのことを言っているにすぎず全く現実的ではありません。
「そういうお前は出来るのかよ!」と反論したくなります。
もちろんある期間を決めて、「〇ヶ月で□kg痩せる」とかの目標があるならばそれなりのことをしなくてはいけませんが、そうでなくて時間がかかっても良いので体に負担をかけずに徐々に痩せたいという方には別の方法もあるのです。
有酸素運動と無酸素運動
ダイエットの運動で必ず出て来る言葉がこの↑2つです。
調べると難しい説明がたくさん出てきます。
読んでいて途中で眠くなる記事もあります。
でも本記事では単刀直入に簡単に説明します。
■有酸素運動
運動中も常に適切な量の酸素が筋肉に送られている運動量。
目安として走ったりストレッチしても息切れしないで会話が出来るレベルの運動量。
ゆっくり体重を落としていくには最適な運動。
■無酸素運動
激しい運動で、会話をしながらの運動は難しいことが多い。
全力で走る、両手足を激しく動かす、またはトレーニングマシンを併用して筋力アップを主とするような運動。
短期間で大きく体重を落としたい場合に有効。
→ただし、きつい運動を毎日(若しくは週に3日以上とか)行うのは並大抵の事ではない。
以上がこの2つの運動の違いと効果です。
難しい事覚えずに上記の内容だけ分かればダイエットにはOKだと思います。
ゆっくり負担をかけずに体重を落とす運動
上記を読んでお分かりと思いますが、短期間で大きく体重を落とすとかでなければ有酸素運動が良いのです。
最も簡単なのは、1日30分以上の散歩が良いとされています。
これであれば多分通勤の行き帰りでもっと歩いている人はたくさんいると思います。
この運動量で足りるか足りないかは個人差の他に、「食事量」に掛かって来ます。
当たり前の事ですが、たくさん食べたらたくさん運動しないといけません。
また毎日の通勤通学などで十分に歩いている人でも、「早歩きをする」、「歩幅を広く」、「安全なところで走ってみる」など工夫と加えると更に運動量が増えます。
これらの運動での消費カロリーはごく僅かです。
ましてや7000kcalも消費しません。
でもゆっくり時間をかけてですが筋肉がさらについてきます。
筋肉を付ければ代謝が上がる、つまり脂肪が燃えやすくなって痩せるのです。
だから短期間で大きく体重を、という方は無酸素運動で短期間で筋肉を付けることが良いのです。
これらについては個人的に出来る、出来ないがありますし、筋トレはきちんと指導を受けないと痩せるどころか体を痛める結果にもなります。
最初は散歩の歩数を増やす事から始めるのが良いと思います。
そして通勤通学に一工夫、二工夫加えて脚に負荷をかけるようにしてみましょう。