ダイエットと睡眠の関係は?
ダイエットは睡眠に関係するのか?
一般論として睡眠不足は健康によくないことは明らかですよね?
ここでは睡眠不足による健康への問題については言及しません。
最低限皆さんが感じてくれる弊害を自覚されるだけでよいからです。
本サイトはダイエットや健康について医学的、論理的に説明する場ではないと考えているからです。
(必要な場合は最低限はしますけど)
さて睡眠不足も何となくダイエットに悪そう・・・とは思いますよね?
ただ現代人はやむなく睡眠不足に陥ってしまう生活であることも事実。
ですからダイエットに悪い最低限の理由だけでも知っておけば日ごろの生活を自然と気にするようになるのではないでしょうか?
睡眠不足は生物学的にも犯罪!
以前、ある女優さんがテレビで以下のような話しをされていました。
「ある役作りの準備を短期間でしなければならなくなったんです。私はほぼ標準体重だったんですが、もっと細く神経質な感じを出すために体重をもっと落として欲しいと監督さんから言われました。時間も無かったんですが、全く食べないと体力が落ちて撮影が出来ない、でもやせなければとの思いから次のことを実行しました。それは『最低限しか食べない』、『水を極力飲まない』、『ジムに通う』、『寝ない』などです。これで体重は激減しました!」
人によって捕らえ方は違うと思いますが、いくらプロ根性丸出しの女優さんでも「無茶すぎる」と思いましたね。
「体力が落ちて撮影できないのは困る」とご自覚されているのに逆行しています。
特に寝ないのはかなり問題です。
寝るということは体はもちろん脳の休息でもありますし、寝ている間に脳は記憶を整理したりその他様々な事をして翌日に備えるのです。
特に寝なくてはいけない時間は22時~2時の4時間だと言われています。
人によって、職業によってはこの時間イヤでも起きていなければならない人も世にはたくさんいます。
このサイトでは「この時間は絶対寝ろ!」とは言いません。いや言えませんので実態を知って少しでも気に止めて頂きたいと思っているのです。
ちなみに「寝ないで勉強した」と自慢する人がいますがとんでもない間違いです。
人間は先に述べた22時~2時に間に記憶の整理をします。どういうことかと申しますと昼間経験した出来事(勉強も)を忘れないように脳の別の場所に記憶をコピー又は移動して忘れないように記憶を定着させるそうです。
ですからこの時間帯は寝ないと覚えたことが頭に刻まれないのです。「そんなの関係がない。この時間起きてもちゃんと覚えた」という人もいます。
でもこの時間にしっかり寝ればその人はもっと勉強したことをしっかり覚えて更に高い点を採ることが出来たはずなのです。
人間の体の基本的仕組みは精神論で変えられるものではないのです。
ダイエットと睡眠不足
ダイエット面から睡眠不足を考えてみますと以下の弊害があります。
● 活動している時間が長い、ということは「食事の量や回数が増える」ということに直結する。(間食含む)
特に夜遅く食べがちになります。
私が試した中で短期間で一番効果が大きかった[夕食抜きダイエット] (←記事へリンク)は就寝時刻が遅い方にはオススメできません。
「起きている」=「食べ物の誘惑」という図式が成り立つからです。
● アメリカ・コロンビア大学の研究結果で睡眠時間と肥満率のデータがある。
肥満度は睡眠時間が7~9時間が最も低い。5時間未満だと肥満率50%高くなる。4時間未満だと73%になる。
これは人種が違うので多少日本人とは違う部分もあるとは思います。
しかし近年ダイエット以外の面でも健康的な睡眠時間は6~8時間という報告がありますのでコロンビア大学の研究結果は日本人に当てはめても良いと思います。
つまり「寝る子はやせる」ということです。
ダイエット面から見た就寝前の工夫
やむなく就寝時間が遅くなる人、遅くならざるおえない人は以下を注意してみましょう。
■ 食事は就寝時刻の3時間以上前にとる。
就寝時刻と夕食の時刻は離れるほどよいのです。現実には難しいですけどね。
↓寝る直前のこれはダメ↓
■ 昼間の活動を増やす。
仕事で終日クタクタ、という日は気にしなくて良いですが問題は休日です。
もちろん日ごろの仕事疲れで休日は寝て終わり、という人も多いことでしょう。
例えばですがお昼まで寝ていても良いので午後からは出かける、体を動かす(必ずしも運動ではなく)を積極的にしてみませんか?
そうすれば夜は心地よい疲労感で短時間に入眠出来るはずです。
■ 就寝時刻の1時間くらい前にお風呂に入る。
人間はどういうときに眠くなるかご存知ですか?
それは「体温が一度上がってから下がる時」だそうです。つまりお風呂で体を温めてその後自然に体温が下がり始めた時に眠くなるのです。
ですからお風呂に入る時刻は以外と重要なのです。シャワーだけの人でも少し長めに肩から全身を暖めれば良いのです。
また寝る直前でも良いので軽いストレッチをしても入眠を早めるのに効果がありますよ。
参考までの話しですが、小さい子供は眠たくなると手足が暖かくなります。
これは脳が寝たくなったので体の深部の温度を末端の器官である手足から放出して、「体温を上げてから下げる」という事をしているのです。
大人だと子供ほど躊躇に手足の温度は上がりませんが、お風呂に入るとかストレッチをするなどによって体温を一度上げるというのは同じことです。
繰り返しになりますが、徹夜で働かなくてはいけない人、深夜まで働かなくてはならない人はたくさんいるので本記事に書いたことが当てはまらない、当てはめられない人は非常に多いのです。
これは現代社会では仕方ないことでもあるのです。
でも本記事の内容を頭の片隅において、少しでも睡眠を長く取る工夫や食事の時間に気を使って欲しいというのが本記事の主旨なのです。