朝食抜きダイエットはやってはいけない!
朝食抜きはどうなのか?
10年以上前でしょうか、朝食を抜いて痩せるというダイエットが流行った事があります。
今でも実践している人も多いようですし、この方法を肯定・推奨する本も出版されています。
私は朝食抜きはやったことがありません。
やってはいけないということを知っていたからです。
ごく一部の医者やダイエット専門家の方の中には今でも「そんなに悪いことではない」という人もいるようです。
でも圧倒的多数の専門家の方に言わせると、
朝食抜きは絶対にダメ!
と口を揃えて仰います。
理由は多く語られていますが、1日の始まりにエネルギーを摂取しないと脳の活動に支障が出る、筋肉を動かすにもエネルギーが必要などたくさんあります。
もっともだと思います。起きて、さあこれから1日が始まるというときにエネルギー摂取が無いというのはおかしなことです。
例えば車でこれから仕事に行く、遠くに旅行に行くというときに「夕方にガソリン入れればいいや」なんておかしいと思いませんか?
出発の段階でガソリンが満タンならば入れなくてよいですが、そうでないならば出発前にガソリンを入れますよね?
ましてや人間は寝ているだけでエネルギー消費がありますから朝に補充しないとダメなんです。
特に脳の働きについてはこちらの記事も参照して下さい。
エネルギー大食いの脳のためにも朝はしっかり食べる必要があります。
「俺は力仕事だから頭はあまり使わない」なんていう人もいるかもしれませんが、体を動かすのは全て脳からの命令ですからね。
頭を使わない仕事、作業なんて皆無なんです。
朝食抜きを実践した私の先輩
10数年前に私の先輩で朝食抜きダイエットを実践した人がいます。
その人は食べるのが最大の趣味、というほどで食べたもの全てを写真つきでSNSにアップしていました。
お酒も好きでしたが酔っ払って帰りに買ったコンビニのおにぎりでさえSNSにアップするほどの人です。
でもお腹周りと体重が気になりだして、朝食抜きダイエットの本を買って実践したんです。
彼曰く、「食べるのが趣味なので特に夜抜いたり、夜を軽くするのは絶対に出来ない。朝ならギリギリまで寝ていれば実践できると思った」とのこと。
確かに遅刻ギリギリまで寝ていれば朝ごはんを食べる時間がなくなり、満員電車に乗るので昼まで食べ物を口にすることもないでしょう。
どのくらいの期間やったか忘れましたが、「簡単に10kg落ちた」と言っていました。
奥様も特に心配はされなかったようです。
その後も彼は体に偏重を来たすこともなく回りに「お前も朝食を抜け!」と「指導」していました。
そして少し後に会社がある大病院の有名な先生を招いて日常の健康についてなどの講習会を社内でやったんです。
その先生が仰った言葉の中に、
「朝食抜きは絶対にダメ!朝はガッツリ食べること! 抜くのならば夕食を抜け!」
と。
聞いていた私は「思ったとおりだった」と思い、彼の先輩はそれ以降一切朝食抜きダイエットという言葉を口にしなくなりました。
そしてその先輩はまた太りだしたのですが、朝食を食べるようになったからではなくて連日深夜まで飲んで食べて、夜中の1~2時にラーメンやおにぎりという生活でしたので、朝食を抜いて体重が落ちたのは「たまたま」だった気もします。
1日のカロリーを控えめにして健康的に痩せるには・・・
結論は、「夕食の量を減らすこと。食べる時刻を早めること」です。
朝食を抜くのならば夕食を抜いた方がよいのです。
極論に聞こえますが実際そうです。もちろん夕食をとる時刻にもよります。
寝る前に食べてもそのエネルギーは殆ど消費されないのです。
睡眠もエネルギーを使いますが覚醒している時に比べれば極僅かです。
だから摂取した栄養の多くが使われないで体に蓄積されるのです。
人間は過剰に摂取した栄養を排出するような都合のよい体にはなっていないのです。
だから夜たくさん、或いは遅い時間に食べると太るのです。
個人差はあっても殆どの人に当てはまるようです。
TVの街頭インタビューであるおじさんが、「18時以降は一切食べなかったら痩せた」と言っていましたが理にかなっています。
ただ仕事や生活環境の都合上遅い時間でしか食事が取れない人もいます。
そういう人は糖質や脂質、アルコールを控えるようにすればよいと思います。
↓この夕食を・・・
↓このメニューに・・・
でも厳しいですね(笑)